自動車保険 Q&A

料率クラスとは?

自家用乗用車の自動車保険料の計算要素の1つに、車種によって決定される要素である「型式別料率クラス制度」があります。ここでは、その制度の概要を説明します。

型式別料率クラス制度の目的

自家用乗用車(3ナンバー・5ナンバー・7ナンバーの自家用の乗用車)には、スポーツタイプの自動車やファミリー向けの自動車等、利用者のニーズに合わせた多様な形状・性能の自動車があります。また、各種安全装置の装着状況にも差異があり、事故の発生状況も異なります。そこで、保険料負担の公平化を図る目的で、型式ごとに料率を細分化した「型式別料率クラス制度」をほとんどの保険会社で採用しています。事故の多い型式は保険料が高くなり、事故の少ない型式は保険料が安くなります。

料率クラスとは

料率クラスは、クラス1からクラス9までの9つに区分されます。型式ごとに、「車両」・「対人」・「対物」・「傷害(人身傷害・搭乗者傷害)」の4種類のクラスがあり、基本項目の保険料の計算要素として適用されます。保険料はクラス1が最も低く、クラス9が最も高くなります。料率クラスが1つ異なると、保険料が約20%異なります。

料率クラスの決定方法

型式ごとの事故発生状況を的確に保険料へ反映させるため、毎年1月1日に料率クラスの見直しを行います。決定した料率クラスは1月から12月までの1年間使用します。具体的には、各型式の過去3年間の保険料と保険金を集計して損害率※1を算出します。その損害率と自家用乗用車の平均損害率を比較して、平均損害率よりも一定以上※2高ければ料率クラスが1つ高くなり、一定以上低ければ※2料率クラスが1つ低くなる仕組みです。それ以外の場合は、料率クラスはすえおかれます。

  • ※1 保険料のうち、どの程度保険金としてお支払いしたのかを表す指標で、お支払いした保険金が多いほど損害率は高くなります。
  • ※2 平均損害率との乖離幅が20%を超える場合、料率クラスが見直されます。

ご注意
  1. 1.型式別に損害率を算出しますので、お客さまご自身が事故を起こされていない場合でも、その型式自体の損害率が高いと料率クラスが上がることがあります。
  2. 2.料率クラスは、すべての保険会社のデータに基づいて、損害保険料率算出機構が決定しております。当社はその数値を利用しています。
このページは概要を説明したものです。詳しい内容については、取扱代理店または損保ジャパンまでお問い合わせください。